ユーザー獲得, 収益化

ソーシャルチャネル以外の方法でアプリビジネスをスケール

Tomoya Katagi
3月 15, 2022

たとえば、ソーシャルチャネルでアプリを成長させることに成功したものの、その後に停滞期に入り、質の高い新たなユーザーにリーチを拡大したいと考えているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

Facebook、Twitter、Snapchat、Pinterest、Reddit などのソーシャルネットワークは、独自のモバイル広告プラットフォームを持っており、通常、人口動態や関心、行動などの点で共通するオーディエンスにターゲティングすることができます。

しかし視野をもっと広げてみると、モバイルアプリを成長させるための選択肢はソーシャルネットワーク以外にもあります。ただ、異なるタイプのネットワークで収益の可能性を高めるには、リサーチとデューデリジェンスが必要です。すべてのモバイルネットワークが必ずしも自分の事業目標と合致するとは限りません。

今回は、ソーシャルチャネル以外でアプリのスケーリングを図る場合のいくつかの選択肢をご紹介します。

モバイルアドネットワークとDSP

アドネットワークとDSP(デマンド・サイド・プラットフォーム)は、どちらもオンラインインベントリへのアクセスを提供し、メディアバイイングの技術的なサポートを提供するという点で共通しています。ただ、それぞれが異なる方法でそれを実現しています。

モバイルアドネットワークは概して、広告主とアプリ内広告インベントリのサプライを繋ぐ「仲介」の役割を担います。モバイルアドネットワークは以下のようなことを可能にします。

  • あらゆる規模のパブリッシャーに対し、インプレッションのマネタイズをサポートする
  • 幅広く多様なパブリッシャーのインベントリへのアクセスを提供する
  • プラットフォーム内での日常の作業を最低限に抑え、効率性の向上を実現する
  • オンボーディングをスピーディーかつ簡単にする(ただし、これは特定のネットワークによる)

DSP もまた、広告主のデマンドと1つまたは複数の広告インベントリのソースを繋ぎます。ただしDSPは、こうしたサプライにアドネットワークのエクスチェンジを通じてアクセスします。DSP では以下のようなことが可能になります。

  • 包括的かつ自動化された方法でのメディア取引を可能にする
  • 膨大なトラフィックソースにアクセスできる
  • 一度に複数のタッチポイントを通じて、ターゲットとするオーディエンスにリーチする機会が得られる

DSPとアドネットワークが提供するバリューとは?

DSP は様々なネットワークに接続しており、幅広くサプライにアクセスすることができます。アドネットワークの場合は、よりしっかりとコントロールができると言えます。また、リアルタイムの入札を活用することで、パブリッシャーはより効率的にインベントリを捌くことができます。広告主は価値の高いインプレッションに入札することができるようになり、パブリッシャーは収益の最大化を図ることができます。

アドネットワーク:セルフサービス型 vs マネージドサービス型

DSPやアドネットワークでは通常、セルフサービス型とマネージドサービス型のアカウントのどちらかを選ぶことができます。セルフサービスでは、管理画面に直接アクセスして、キャンペーンに自ら変更を加えることができます。マネージドサービスの場合は、担当のアカウントマネジャーが、オンボーディングやキャンペーンの最適化、日常業務の管理をサポートします。

DSP では日常の業務の最適化は主にプラットフォームが担い、アドネットワークでは、キャンペーンの設定をサポートする担当のアカウントマネジャーやメディアストラテジストがアサインされる場合があります。

重要な違いの1つは、アドネットワークの場合は SDK(ソフトウェア開発キット)を必要とする点です。これは、アプリ内広告を使用する上で必要となるツールセットです。このほかにポイントとなるのは、アドネットワークはネットワーク内のパブリッシャーと直接的な関係を持っている点です。こうした関係性は、インプレッションの収益化を目指す、小規模またはニッチでリーチが難しいパブリッシャーにとって助けとなります。

DSP の場合は SDK の実装は必要ありません。また、パブリッシャーとの直接的な関係はありませんが、パブリッシャーと繋がる関係性を持つネットワークとは直接的な関係を持っています。

マーケティング目標を達成する

ソーシャルメディア・ネットワークを通じた取り組みがこれまでのところ成功していても、それ以外の方法が様々あり、オーディエンスにリーチするチャンスはもっとあります。モバイルアプリのマーケティングのポートフォリオの多様化は、それぞれのプラットフォームのメリットと限界を理解することにつながり、一方でキャンペーン最適化や事業判断に向けたデータの活用を行うこともできます。

ROASの目標などの重要指標に目を配りながら、自社のアプリにとって最も適切なのは何かを見極めることが重要でしょう。

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