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AppLovin x アドテック東京
変革中!日本のタクシー業界を JapanTaxi が語る20分間

Amy Mills
10月 19, 2018

AppLovin は、2018年10月4日・5日、東京国際フォーラムにて開催されたアジア最大規模のマーケティングカンファレンス「アドテック東京」に、 初出展いたしました。

ブースに豪華ゲストを迎え、モバイルECからオムニチャネルマーケティングまで、モバイル業界の幅広いテーマについて興味深いお話を伺いました。この全10セッションは、AppLovin 公式Facebookページライブ配信を行いました。

当日開催されたセッションのうち、本記事では第一回目のセッション「 変革中!日本のタクシー業界を JapanTaxi が語る20分間」の様子をお伝えします。登壇者は、JapanTaxi株式会社 中川様、株式会社Kaizen Platform 筑波様です。

https://www.facebook.com/AppLovinJP/videos/961978910671338/

国内最大級のタクシーアプリ「JapanTaxi」が取り組むプロジェクト

筑波:Kaizen Platform の筑波と申します。本日はよろしくお願いします。

中川:JapanTaxi の中川と申します。よろしくお願いします。まさか adtech でタクシーの話ができる日が来るとは思わなかったです。JapanTaxi は、国内最大級のタクシーが呼べるアプリです。私はそこのマーケティングを担当しております。我々JapanTaxi はミッションとして「移動で人を幸せに」というのを掲げています。本日の主題は「配車プラットフォーム」で、JapanTaxi アプリやドライバー側のアプリといった、配車に関するプラットフォーム業をやっています。また、決済プラットフォーム事業としては、アプリの中でも Apple Pay や Google Pay、クレジットカードといった決済の支払い方法を含んでいるものになります。未来の話でいくと、R&D事業があります。今後モビリティが進化していく中で、我々JapanTaxi としてどういう価値が提供できるかというところを探るために、Research & Development をやっている状況です。

JapanTaxi, AppLovin, アドテック、Kaizen

JapanTaxi が推進する5つの事業

筑波:実際にプロジェクトとしては進んでいますか。

中川:今は乗務員さんに AI サービスを提供しています。乗務員さんがどこに行けばお客さんに会えるのかというのを、過去のデータから分析して乗務員さんに提供しています。日本交通は、今大学の新卒の方を毎年100名以上採用しています。

筑波:ドライバーさんとして?

中川:はい、ドライバーとして。タクシーはやはり経験がものをいう世界なので、年配の方のほうが、例えば今のこの時間帯はここを走らせたほうがお客さんに会えるという感覚値があります。それを、データから見ると新卒の方でもここへ行けば会えるよというふうにサポートするために、今ベータ版で提供し始めているという状況です。

筑波:今まで実際に一人のタクシー運転手の収益が、これを活用したことによってアップするような ケーススタディもできていると。

中川:実証実験レベルでは、少なくとも20%近くは売上が上がるというのは出ております。

筑波:さすがとしか言いようがない。

中川:ありがとうございます。我々は、一言で申し上げるとモビリティプラットフォーマーを目指している会社です。ありがたいことに、2018年上期の調達ランキングで1位を取らせていただきました。トヨタさん、ドコモさんなど、そうそうたるところからご出資いただいています。

筑波:皆さん結構ここのお話に興味があると。僕個人もすごくあるんですけど。調達されるじゃないですか。もちろん開示できるできないはあると思うんですけど。大まかな流れで言うと、どこに進んでいってどこに投資をしていく流れになるのですか。

中川:先ほど出ていた5個の事業があるんですけども。それぞれの事業によって他社さんと一緒にやっているサービスもあるので、その辺りをスケールさせていくというところが基本線にはなります。

筑波:ありがとうございます。

 

JapanTaxi アプリのスマートなデータ活用

JapanTaxi, AppLovin, アドテック、Kaizen中川:今更ですが、JapanTaxi アプリをご存知の方はいますか? 今ダウンロード数が550万を超えてきていまして、国内では最大級となっています。僕らがデータをどう活用しているか、アドの検証をどうやっているかをお伝えしたいと思っております。

我々は JapanTaxi アプリを使って、普段オンライン広告はもちろん、最近だと交通広告など、オフラインの広告もやり始めています。アナログなところでは、タクシーの乗務員さんがタクシー車内で「これ JapanTaxi アプリで使えるクーポンです」と言って配るようなこともやり始めています。この辺の効果検証ももちろん行なっていますが、実際のユーザーのアクションに関しては、 Adjust を使って計測をしています。それによって流入元別にイベントを計測しています。インストールされたかはもちろん重要ですが、一番大事にしているのは、ユーザーさんがタクシーを注文したかどうかなので、そこまで追って計測しています。

筑波:ちなみにインストールをして注文するまで、何個かプロセスがあると思いますが、一番離脱するところはクレジットカードの登録ですか。

中川:そうですね。やはり登録系はハードルが高く、我々アプリの中の改善を含めて日々頭を悩ませているところではあります。

筑波:なるほど。カイゼンという言葉を使っていただいて、ありがとうございました。(笑)

中川:Adjust で計測したデータは、Google の BigQuery にためています。広告のデータももちろんここに入っていますが、特徴的なのは、他のデータも全部ここに集約していることです。例えばタクシーの車両データは、何時何分にどこにいたかを取れるので、そこら辺のデータも全部 BigQuery に集約しております。それを弊社の場合は Tableau を使って可視化して、それを毎日 Slack にレポートを流しています。毎日これを見ながらモニタリングをしています。

筑波:ここで言うデータはいろんな指標があると思いますが、どこが一番重要ですか?

中川:社内的に見ているのは、配車の数。アプリを通じて注文をしました。それに対してタクシー会社さんがちゃんと配車をつけられた数を一番大事な指標としておいています。その手前に、注文や登録の数、インストール数があるようなイメージです。このデータを見ながら日々意思決定をしたりとか、esa を使って知見をためたりというのを組織的にやっています。弊社の特徴として、データを分析するためにマーケター側も SQL を使えたり、そういった環境づくりに注力している次第です。我々ここの、特にオンラインの部分で Kaizen さんと、Kaizen Ad をつくるところから事例の提供をさせていただいたりしております。これからもいろんな取り組みをご一緒させていただく次第です。

 

JapanTaxi x Kaizen が取り組む、非ゲームアプリのプレイアブル広告

筑波:ありがとうございます。最後に Kaizen のご紹介を簡単にさせてください。僕ら Kaizen Platform といって、もともとウェブサイトで AB テストをやっていた会社で、約1年前に Kaizen Ad という新規事業を立ち上げました。Facebook や Instagram のインサイトをメインにいろんな方々のメディアプレイスメントに合わせた形の動画広告を、大量に安く早く作成しております。クラウドサービスのプラットフォームがあり、そのプラットフォームに登録をしているユーザーさん、クリエイターさんが全世界に1万人いて、日本側に5000人、海外に5000人という内訳になっております。

今回 JapanTaxi さんとは、実際にアプリが体験できてそのままアプリがインストールできる プレイアブル広告を一緒に開発させていただいます。海外では先にこういった発表や事例がありますが、日本におけるプレイアブル広告の活用は、ゲーム系のお客様が基本的にメインで使っています。海外でも競合と言われるようなところだと Uber さんぐらいしか同じような事例がありません。日本で最初に、そこの部分をぜひ一緒に成功させたいと、現在取り組みをしております。

残念ながらお時間となりましたので、セッションはここまでとなります。本日はありがとうございました。

 

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