業界ニュース & イベント

Let’s Get Digital:オンラインイベントへの登録を増やすには?

Amy Mills
7月 30, 2020

オンラインイベント成功に向けたあらゆる要素を取り上げる AppLovin のブログシリーズ「Let’s Get Digital」では今回、オンラインイベント の参加者の登録を促す方法をご紹介します。

オンラインでのイベント開催へシフトする方法や、オンラインイベントをスムーズに進めるための7つのポイントなどをこれまでご紹介してきましたが、こうした準備が整ったら次はイベントへの登録者数を増やすことを考えたいと思います。今回は、オンラインイベントの参加登録を促すうえで効果的なこと、あるいは効果がないものについて、弊社の経験から得たヒントをお話します。AppLovin のプロセスをご紹介することで、イベント登録者数を増やし、ROI の向上を実現するための手がかりをお伝えできればと思います。

 

オンラインイベントのプロモーションプラン

オンラインイベントへとシフトするためにイベントプロモーションを再構築した際、その経験で弊社が得た最大の学びは「シンプルにすること」でした。オンラインイベントは移動の必要がなく、参加者が負担する費用は大幅に抑えられる、あるいはまったく発生しないということになります。オンラインイベントでは、特に世界中のオーディエンスをターゲットとする場合などは、参加登録に向けたハードルが下がります。

プロモーションの計画を始める前にまずは、しっかりしたタイムラインを設定するうえで必要なプロジェクト管理ツールを確保します。弊社ではAsanaを使っており、タスクを設定し、必要に応じてほかのチームをメンバーに加えたりできます。プロジェクト管理ツールの機能を最大限に活用し、特に、プロモーションプランの要素に加わる部分で協力してもらうほかのチームにタスクを振り割る際などにはできる限り詳細に管理できるようにします。細かい部分で見落としがないように徹底するには、全体的なプロモーションプランを網羅したテンプレートを作成し、あらゆるタスクが適切な人物に割り振られていることを確認できるようにします。

 

イベントプロモーションのコンテンツ

イベントプロモーションで使えるマーケティング手法の一部としては、ブログコンテンツ、オーガニックなソーシャルメディア(公告費を使わないソーシャルメディアによるリーチ)、ペイド・ソーシャル(有料でのソーシャルメディアによるリーチ)、メールによるプロモーション、個人へのイベント招待、郵送による招待状発送などが挙げられます。次では、これらの方法それぞれについて掘り下げてみます。

 

メール

オンラインイベントでは、かなり前から招待状を送付する必要はありません。対面式のイベントでは、参加者が開催地に行くスケジュールを立てるために招待状をかなりの余裕をもって発送したりします。しかしオンラインイベントの場合は、開催日の2〜3数週間前くらいで十分でしょう。

プロモーション用のメール作成はすべて同時に仕上げるのがよいでしょう。招待状やリマインダーの送信スケジュールを立てやすくなりますし、マーケティングのトーンの一貫性を保持することも可能になります。これまでに返信率の高かったタイプの招待状を参考にしてメールを作成します。イベントに関して伝えるべきことがメールで前面に押し出されるようにしましょう。たとえば、メールの冒頭にスピーカーの顔写真や肩書などを目立つように配置すれば、即座に興味をひくことができるかもしれません。また、「登録はこちらから」といったリンクなどをメールの最初の2~3文のところに置けば、参加希望者がメール全文を読まなくてもすぐに申込をすることができます。

こうした方法はメール疲れ対策に有効です。人々はオンラインイベントの招待状を度々受け取っているはずです。したがって、できるだけ簡潔で分かりやすく、登録しやすいものにすれば、イベントに興味があるはずの人々の登録数を増やしつつ、メール配信停止も抑制することができるはずです。お客様が一切のメール配信を停止する事態を回避するうえで有効と弊社が感じた対策のひとつは、今後のイベントのお知らせについて「オプトイン」(受信者が事前に送信者に対してメール送信に対する同意)を設ける方法です。この方法ならば、AppLovin のイベントに興味がないけれどプロダクトのアップデートは知りたいという顧客に、必要な情報に関してだけメールを受信し続けてもらうことが可能になります。弊社のメールマーケティングツール Hubspot で活用している機能のひとつで、異なる条件のメール受信登録者を管理することができます。また、次々とメールが送られてくるのを敬遠する層には、個別でメールを送信して印象を残すこともできます。

これらのメールを作成し、メールマーケティングシステムに用意し、それぞれのメールを必ず事前にテストします。まずは社内で少人数のグループにメールを送信し、リンクのチェックやコンテンツの校正などを徹底的に行います。オンラインイベントサービス(Zoom Webinar や GotoWebinar など)のリンクトラッキングを利用して、申込がどこから来ているかを正確に把握するようにしましょう。

 

ソーシャルメディア

オンラインイベント周知の方法には、ソーシャルメディアも活用できます。AppLovin では、公式アカウント(Facebook, Twitter, Linkedin)での投稿だけでなく、社員の個人アカウントを通じて情報発信も行っています。公式アカウントからの投稿は、幅広いマーケットと企業のブランドそのもののフォロワーへのリーチにつながります。弊社ではこの場合の投稿は、イベントについて簡潔なメッセージを発信するよう心がけています。幅広いオーディエンスをターゲットとするこうしたソーシャルメディアでの発信は、オンラインイベント開催1週間前くらいの駆け込みの参加登録を促す傾向もあるようです。ただ、企業からの発信は適度にとどめ、フォロワーを情報で圧倒しすぎないように心がけることも大事です。

一方で、社員やイベントのパネリストなど関係者による個人の投稿も、より幅広いネットワークにおけるイベント参加者の誘導につながります。企業のアカウントの投稿よりも、より多くのイベント参加申し込みや高い関心を呼び込む傾向があります。個人のネットワークは業界のキープレイヤーに広がっており、会社のビジネスやイベントの内容にマッチしている場合が多いのです。こうした影響力のある社員にソーシャルメディアに投稿してもらうために弊社では、投稿用のテンプレートを用意し、社員がカスタマイズして簡単に自らのネットワークにシェアできるようにしています。

ソーシャルメディアではこのほかにも、有料でプロモーションを打ち出す方法もあります。費用を支払って、ソーシャルメディア投稿によるリーチを大幅に拡大させます。かなり幅広い層に訴求できますし、地域や肩書など望ましいターゲットに焦点を絞ってプロモーションを行うことも可能になります。自社をフォローしていないようなオーディエンスにもリーチし、イベント参加促進につなげることができます。

 

具体例:お客様の要望に合わせたオンラインイベント

オンラインイベント参加者を増やし、より有意義なものとして成功させるうえで弊社がたどり着いた素晴らしい方法のひとつが、小規模なイベントを開催して特定の顧客にリーチするというものです。AppLovin の場合、お客様の多くがインディーゲームデベロッパーです。そこで弊社では、こうしたお客様の要望に合わせたイベント、Ask the Dev Live を開催しました。このイベントでは、AppLovin がモデレーターとなって特定のデベロッパーをゲストに迎え、デベロッパーコミュニティからのリアルな質問に答えます。こうしたイベントでは開催日1週間前の期間の参加申し込みが大幅に増えました。さらにオンラインイベントの場合は、録画したイベントを後日参加者に送るなど、コンテンツをイベント後に活用できます。 Ask the Dev Liveでは、110人の参加登録があり、そのうち37人が録画イベントを後日視聴したこともありました。AppLovin では、ウェブサイトに録画したイベントを掲載し、参加者の都合に合わせて視聴できるようにしています。日本でカヤック様を招き開催したイベントの動画も公式  Youtube にアップしていますので、ぜひチェックしてみてください!

弊社でもまだオンラインイベント成功に有効な方法を模索中ですが、今回お伝えしたようなコツが成功への道につながっていると考えています。オンラインイベントのプロモーションを構築する際には、シンプル第一としつつ、データを活用してイベント参加を促すようなポイントを抑えることが重要でしょう。

 

AppLovinのオンラインイベントについては詳しくはこちらから!

Spread the love

人気記事

ビジネス目標ごとに表示

リソース 企業情報