収益化

MAX が新たに Direct Sold を
スタート

Tomoya Katagi
7月 5, 2022

モバイル広告のメディエーションでは、プログラマティック広告が業界のスタンダードとなり、2023年までにデジタル広告費総額で推定1419億6000万ドルに達する勢いです。しかしこうした中でも、広告枠の取引では、よりカスタマイズしたアプローチが必要な場合があります。例えば、パブリッシャーはインプレッションを押し上げるために、表示される広告に対してより強力なコントロールを必要とする場合があるかもしれません。

このような場合に活用いただけるのが、MAX が新たに提供を開始する「Direct Sold」です。Direct Sold では、パブリッシャーが、カスタマイズした価格と特定の目標で、広告キャンペーンの作成、実行、レポートを行うことができます。

今回は、
Direct Sold を活用した価値向上の効率的な方法を3つご紹介します。

#1:広告主との直接取引

実績あるパブリッシャーは、広告主と直接、広告枠の取引について交渉したいと考えることもあるでしょう。こうした広告主との直接取引では、広告在庫は通常、プレミアム価格(平均CPMを上回る価格)で取引されます。こうしたプレミアム価格は広告主の期待に基づくもので、パブリッシャーは、目標のインプレッションを保証したうえで特定のオーディエンスに広告を表示することを同意することとなります。

Direct Sold は、ユニファイドオークションでほかのネットワークと連動しているため、あらゆるビッダーの中から最も高いビッドが優先されます。一方で、直接取引の広告主のキャンペーンのタイムリーな目標達成を優先することもできます。

MAX の Direct Sold では、従来のアトリビューションデータ(位置情報、性別、端末など)に基づくほか、キーワードターゲティングを通じてユーザーの関心やユーザーベースの属性などにも基づくなど、広告主はより高度なターゲティング機能を活用して高価値のユーザーにより正確的に絞ってリーチすることができます。こうした特徴は、広告主が広告枠への支出を行う後押しとなります。Direct Sold ではまた、バナー、インタースティシャル、リワード動画、ネイティブなど、あらゆるフォーマットの広告出稿が可能なことから、ターゲットとするユーザーにリーチできるような最適な広告フォーマットを特定することができます。

MAX ではこのほか、スキップ/閉じるのボタン表示のタイミング(視聴/再生の最低時間要件を設定)をカスタマイズできるほか、IAB OMSDK のビューアビリティサポートもあります。つまり、実在するオーディエンスに対し、必要とする最低限の時間で広告が表示され、求めるパフォーマンスを発揮できることを、広告主に保証することができます。

また、Direct Sold のキャンペーンの実施と管理は、キャンペーンとクリエイティブの複製を行いつつ、MAXの管理画面でセルフサービス管理を行うことで、簡単に進めることができます。高度なターゲティング、レポーティング、そしてビューアビリティ・サポートにより、パブリッシャーは自信を持って広告主のキャンペーンを実施することができます。

#2:プロモーション/クロスプロモーション・キャンペーン

広告収益拡大においてはユーザ獲得・保持が重要なカギとなることから、モバイルパブリッシャーも広告を展開することがあります。

パブリッシャーが自らのインベントリに広告を出稿するプロモーション・キャンペーンや、スタジオがアプリのラインナップ全体で広告を展開するクロスプロモーション・キャンペーンなどは、パブリッシャーが自らのクリエイティブとトラッキングを活用して、実質費用ゼロでマーケティングキャンペーンを実施することができます。こうしたキャンペーンは自社のタイトルで実施することになるため、そうした自らのアプリデータを活用してターゲティングを精緻化することができます。例えば、最も価値の高いユーザーに関する特性を特定し、アプリ内課金などのアプリ内のアクションを通じて利益拡大を目指すような形にターゲティングを調整することができます。

ご注意ください:こうした利用法はパブリッシャー様において事実上「無料」ですが、こうした広告が有料ビッダーの広告に置き換わる可能性があるため機会費用が発生します。プロモーション/クロスプロモーションキャンペーン実施の際にはこの点にご留意ください。

 #3: バックフィル・キャンペーン

広告インベントリの最適化においては、すべてのインプレッションが大切です。ただ、様々な理由(デマンド不足、CPM目標に達しなかったなど)でインベントリの一部が売れ残る場合もあります。こうした場合、バックフィル・キャンペーンを利用すれば、パブリッシャーは売れ残った広告インベントリを自社のプロモーションやクロスプロモーションのコンテンツに利用でき、機会損失への懸念が払しょくされます。

MAX での Direct Sold の機能

Direct Sold を活用して収益の最適化を図るキャンペーン展開については以上ご紹介した通りです。次に、MAX でご利用いただけるDirect Soldの機能をご説明します。

レポーティング

  • Direct Sold Reporting:
    • 予算、インプレッション、クリックなど、指定した期間について様々な指標をモニタリング
    • メディエーション全体のキャンペーンの成果を比較
    • 広告クリエイティブ、アプリなどで結果をフィルタリング可能。確認したい指標に基づきコラムを並べ替え、削除などすることが可能
  • Direct Sold Reporting API: BIツールに Direct Sold のデータを送信
  • ビューアビリティ
    • OM SDK:広告主が各インプレッションのビューアビリティを検証可能
  • フレキシブルなクリエイティブ・オプション
    • クリエイティブタグのサポート
    • クリエイティブの画像・動画ファイルのホスティング
    • フルスクリーンクリエイティブのスキップボタンと閉じるボタンのタイミングをカスタマイズ可能
  • キャンペーンの設定と管理
    • キャンペーンの設定:CPMフロア、デイパーティング(クリエイティブごとに異なる時間帯をターゲットに設定)、日付、予算、予算のペーシングを設定
  • キャッピングとフリークエンシー設定:
    • セッションまたは時間ベースの上限設定、または国別のフリークエンシー上限設定
    • 希望する開始日および終了日に応じてキャンペーンのペースを設定可能
  • 豊富なターゲティングオプション:国、言語、端末タイプ、接続速度とタイプ(不明、モバイル、Wifiなど)、キャリア、性別、端末ID、GDPR、年齢、キーワード

今すぐMAX にご登録いただき、モバイルアプリビジネスの価値向上・収益拡大にDirect Soldをご活用ください。

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