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アプリ内バナー広告がいまでも有効な5つの理由

Rina Takagi
3月 23, 2022

バナー広告がまだ有効だとの考えには違和感を覚える方もいるかもしれません。バナー広告が登場したのはほぼ20年前で、「バナー・ブラインドネス」(ユーザーが無意識にバナー広告を無関係なものとして無視する)もその間にわたって問題とされてきました。動画広告やプレイアブル広告があるなか、もはやバナー広告を意識する必要などなく、ましてやなぜわざわざブログで取り上げる必要があるのか、と皆さんはお思いになるかもしれません。

理由はいくつかあります。バナーは広告ユニットとしてはかつて盛り上がった古い世代かもしれませんが、モバイルマーケティングの世界ではまだその存在を維持しています。あの小さな長方形は、いまだに効果を発揮しており、デスクトップのバナーよりも高いパフォーマンスを示しています。アプリマーケティングの分野では特に有効です。

もちろん、AppLovin はリッチメディアのプレイアブル広告や動画広告を熱烈に支持しています。ユーザーの行動を喚起するような魅力と訴求力を備えたインタラクティブな広告の制作に特化するスタジオが AppLovin にはあります。ただ一方で、古き良きバナー広告が演じる重要な役割もいまだにあり、今回はその理由についてお話したいと思います。

 

  • モバイルバナー広告は低コスト:華やかでインタラクティブな広告は誰もが求めるものですが、その制作・運用にはお金がかかります。バナー広告の場合は、制作コストが抑えられるだけでなく、表示も低コストで行えます。要するに不動産のようなもので、表示する広告が狭い、つまり小さければ、その値段も低くなります。これは小規模なゲームスタジオやスタートしたばかりのデベロッパーにとっては重要なことです。ただ、ここで押さえおくべきポイントが1つあります。「デザインに手を抜かない」ことです。バナー広告は自ら簡単に制作・配置できそうにみえるかもしれませんが、キャンペーンの成功は、その広告の見栄えや配置の出来の良さに大きく左右されます。基本的なデザインの原則を捉えていないバナー広告では、うまくデザインされた広告のような成果は得られず、せっかくのメディア投資が無駄に終わってしまいます。デザイナーに依頼するコストを惜しまないほうが、インパクトがあり、訴求力のある広告にすることができます。
  • バナーはクリエイティビティを発揮するキャンバス:バナーで、素晴らしいブランド体験を提供し、ダイレクトレスポンス広告とすることもできます。魅力的なグラフィックや目を引くメッセージ、強力なコールトゥアクション(CTA)での行動喚起など、バナーでダウンロードや登録、購入など目的とするアクションを誘導し、ROIの向上にもつなげることができます。クリエイティブは、たとえそれを配置するのが小さなスペースであっても、大きく考えることが大切です。
  • 誰もがバナーを見慣れていること、これが利点になる:華やかな広告フォーマットは素晴らしいものですが、時としてこれを疎ましく感じる人もいるかもしれません。動画広告やプレイアブル広告は素晴らしい成果をもたらしますが、万人が大ファンというわけではありません。そこで控えめな存在感のアプリ内バナーの登場となります。ページ内に静かに佇み、ユーザーがゲームなどのアクティビティを行っているのを中断させて邪魔することはありません。もちろん、広告が目に留まらない可能性があるというマイナス面もあります。ただ、よいデザインで、適切な、戦略的な照準が絞られた広告はたいてい、関心を得て、成果をあげることができます。
  • バナーはテストがしやすい:単一の要素あるいは異なるクリエイティブをすべてテストする場合のいずれでも、バナーはそのシンプルさとサイズの小ささゆえに、ほかのフォーマットに比べてテストが簡単にできます。バナーならばリッチメディア広告に比べてかなり手頃なコストで1つの広告を制作できるのですから、当然ながら広告のバリエーションを増やして試すコストも相対的に抑えられます。したがってコストの問題に阻まれることなく、ROIを向上させられるような効果の高いクリエイティブにたどり着くまで、より気軽にテストを続けることができると言えます。
  • バナーでリーチ拡大が可能:たとえ多額の予算とインタラクティブ広告のクリエイティブが豊富に揃っているとしても、それでもバナーが効果を発揮する場合もあります。たとえば、あらゆるアプリがすべての広告のタイプを受け入れているわけではありませんが、バナー広告は広く受け入れられています。バナーは、新しいオーディエンスや新たなネットワークでユーザー獲得キャンペーンを試すのに活用できます。特にディープリンク対応の場合などは、ユーザーエンゲージメントキャンペーンにおいて低コストと照らしてバナー広告は魅力的かつ効果的な手段と言えるでしょう。

バナー広告は従来型の手段ですが、アプリマーケティングではまだ一定の存在感があり、結果と ROI の向上をもたらす可能性を秘めています。あらゆる規模のデベロッパーが検討すべきフォーマットの1つです。クリエイティビティを発揮し、あの小さな広告スペースを活用して次のキャンペーンで大きな成果をあげる方法を考えてみてはどうでしょうか。小さいながらも無限の可能性を発揮してくれるかもしれません。

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