AppLovin のインハウスクリエイティブチームである SparkLabs は、今年の Amplify で、効果の高い広告クリエイティブ制作のために AI 技術をどのように活用しているか、その方法を共有しました。AI ツールを活用することで、イテレーションと広告のテストにかかる時間が大幅に短縮され、よりクリエイティブな業務に集中することができるのです。
今回のポストでは、今年の Amplify で SparkLabs が発表した内容を整理してご紹介します。
AI はすでにマーケティングに大きな影響を及ぼしています。
より迅速で、十分な情報に基づいたコンテンツ生成と意思決定:AIは、ほぼ無限にコンテンツイテレーションを行えるだけでなく、配信後のパフォーマンスを分析し、ローンチされた際にそのコンテンツの将来の戦略的意思決定をリアルタイムで最適化することができます。
フォーマットの自由:AI ツールと聞くと、多くの人は ChatGPT やライティングプロンプトを思い浮かべますが、非現実的なものから非常にリアルなもの、動画用の人間そっくりのアバターなど、さまざまなアートを生成するための AIツ ールがすでに登場しています。
繰り返しのタスクに代わるオートメーション:AI は、複数のプロセスにわたる繰り返しの手動タスクを削減するとともに、タスクの自動完了を優先し、リソースの浪費を排除して効率を向上させます。
マーケティング ROI の向上:AI ツールは、顧客に関するインサイトを学習・抽出し、AI を活用したキャンペーンを実施する最適なチャネルを見つけるのにも役立ちます。それにより、さまざまなマーケティングキャンペーンや取り組みの投資利益率が大幅に向上します。
以下は、SparkLabs が制作した Lion Studios のヒットゲーム『Wordle!』の CTV キャンペーンの動画広告の例です。
この動画広告の制作には、いくつかの実写映像とともに、複数のAIツールが組み合わせて用いられました。
ChatGPT と Bard:言語モデリング/スクリプティング
Synthesia、PlayHT、Soundraw:音楽/音声/スピーチ
Dall-E 2、MidJourney、Stable Diffusion:ジェネレーティブアートと動画
RunwayとDEEPMOTION:アニメーション
SparkLabs は、これらのツールを使用することで、さまざまなスタイルの音声、動画、音楽、アート、アニメーションを試し、複数のバリエーションの広告のマーケタビリティを迅速にテストすることができました。
上の動画は、同 CTV キャンペーンで最も高いインストール率につながり、6.3%増となったほか、前回最もパフォーマンスが良かった広告と同等の ROAS となりました。
Amplify では、AI を自社のクリエイティブやマーケティングのプロセスに適用するための効果的な方法について、参加者から素晴らしい質問が寄せられました。そのディスカッションの重要なポイントは以下のとおりです。
AI を使用する際のベストプラクティス – ジェネレーティブ AI は非常に新しい技術であるため、その使用に関する法的枠組みはまだ整備されていません。SparkLabs にとっては、商用利用が認められているツールを使用することが重要であるほか、AI ツールを使用する目的は広告のインスピレーションを得ることや編集であり、ツールがアウトプットしたものをそのまま100%使用することは避けています。
AI は人間に取って代わるものであるべきではない – 実際のところ、AI は人間なしでは実用性が限られます。必要なアウトプットを得るためには、人間が指示しなくてはなりません。さらに、AI を使った実験やテストを行わないことは、進化を続ける業界に一歩遅れをとってしまうことになります。将来を見据え、AI を広告クリエイティブに取り入れることが重要です。
AI でコンセプトの着想からローンチまでを加速する – Sparklabs は、制作ワークフローのさまざまな部分に AI を導入することで、オペレーションの非効率性を減らし、より迅速な市場性テストを可能にするとともに、アイデアを現実にするクリエイティブジェネレーターとして機能します。クリエイティブには、依然としてヒューマンタッチや業界の専門知識が求められています。
では、SparkLabs はどのようにして、前のセクションで触れたたようなパフォーマンスの高い広告を迅速かつ効果的にテストし、ローンチしたのでしょうか?SparkLabs からのアドバイスをいくつか紹介します。
プロンプトスキルを磨く – AI ツールに正しく指示する方法を学び(難しくありません!)、多くのコンテクストを提供し、反復することが重要です。
AI に学習させる時間を与える – 正しいアウトプットを得られるかは、AI ツールをどれくらい頻繁に、具体的に使えるかにかかっています。地道に学習させていけば、最終的には価値を生み出すようになるでしょう。
実験的な取り組みを行う – あらゆるものを試してみて、何が効果的かを学び、そうでないものは壊して新たなものを作り直すことを恐れないようにしましょう。これらの AI ツールの使い方を学ぶために今から時間を投資していけば、後々そのメリットが得られます。
SparkLabs と連携する – AI を活用したクリエイティブチームであるSparkLabs は、トレンドを創り出すデータ主導の広告クリエイティブで、世界中のブランドがより多くのユーザーエンゲージメントとユーザー獲得を達成できるようサポートしています。AppDiscovery の担当者に相談のうえ、業界最高レベルのモバイル・CTV広告キャンペーンを始めましょう。詳細はこちらからご覧ください。