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MoPub 買収取引完了予定:パートナーの次のステップ

Adam Foroughi
11月 29日, 2021

この度、Twitter 社との MoPub 買収に係る取引を2022年1月1日前後に完了する見通しとなりましたことをご報告いたします。本ブログでは、MoPub 買収の発表以来のこの数週間にかけて、取引完了と事業移管に向けて弊社が進めてきた取り組みについてご説明します。また、MoPub と Twitter のパートナーのみなさまにとって、本買収取引完了がどのような意味を持つかについてもご説明します。

MoPub における弊社のビジョンは、同事業のデマンドサイドとサプライサイドのツールを AppLovin のアプリ内メディエーション・プラットフォームである MAX に統合し、パブリッシャーとデマンドパートナーをこの総合的なユニファイドプラットフォームに移行することです。私たちは、世界で最大級の堅牢なデジタル広告のエコシステムを構築することを、最終的なゴールとして目指しています。MAX の成功とこの展望については、前回のこちらのブログでも詳しくご説明しています。前回のブログでは、メディエーションがモバイルアプリエコノミーの成長にとって重要な理由と、この展望における MoPub 買収の役割をお伝えしました。

MAX は以下のようなビジョンをもってスタートしました。モバイルアプリのヘッダービディングを普及させることで、広告主にとってはレイテンシーが少なく、より競争が活発なオークションで効率性をもたらし、パブリッシャーにとっては公正で透明性の高い市場で収益拡大をもたらすというものです。

私たちはここ数週間にわたり、主要なパブリッシャーのみなさまと議論を重ねてきました。こうした議論により、最も重要性が高く、MAX への統合が求められている MoPub の機能についてしっかりと理解することができました。AppLovin は、こうした機能を買収取引完了前にはみなさまに提供したいと考えています。デベロッパーのみなさまには今後もご意見をお伺いしますので、優先度の高い機能についてご意見等いただけましたら幸いです。お取引するすべてのデベロッパーのみなさまとの透明性が高く開かれたコミュニケーションに取り組むことを信念に、みなさまからの貴重なご意見を尊重して参ります。利用者のみなさまにシームレスな移行とそれに伴うビジネス上の成長を実現できるよう、準備を進めます。

私たちが目指すのは、すべてのデマンドソースの間で公平で統合的なオークションを可能にし、パブリッシャーの収益最大化を支えることです。以下に、MAX に追加される予定の主な機能をご紹介します。

  • シームレスな移行・統合:MoPub から MAX への移行をできる限りスムーズかつ効率的に、そして簡単に行えるようにしたいと考えています。Unity、Adobe Air、React Native、Unreal、Cordova、Cocos-2dx などを使用するデベロッパーのみなさまをサポートする、自動化された統合ツール、ウォーターフォールツールをご用意しています。これらのツールは現在もご利用いただけます。
  • AppLovin Exchange(ALX):これは MoPub Exchange(MPX)に相当するもので、150以上の DSP に直接アクセスできるほか、ブランドやエージェンシーがオープンマーケットやプライベートオークションを通じてブランドセーフな環境で取引を行うことができます。ALX は2021年11月15日に開始され、多くの DSP がすでに稼働しています。残りの DSP は2022年初めに移管される見通しです。
  • Direct-Sold Ad Campaigns:これらのキャンペーンでは、パブリッシャーがカスタムオーディエンスを構築し、キーワードを活用して、エージェンシー、広告主、DSP、そしてクロスプロモーションとの間で直接インベントリをマネタイズすることができます。この機能は2022年の第1四半期中に提供開始となる見通しです。
  • ユニファイド・オークション:現在 MAX が提供しているユニファイド・オークションを発展させ、パブリッシャーが単一のオークションでより多くのデマンドパートナーと連携し、収益を最大化できるような柔軟性を提供していきます。このオークションでは、25以上の認定された SDK ベースのアドネットワーク、15のアプリ内ビディングパートナー、グローバルブランドのスペンドを保有する150以上の DSP へのアクセスが提供され、マネタイズのために選択したカスタム SDK やサーバー間タグベースのネットワークと共に、単一のオークションで競うことができます。MAX は、2022年第1四半期の早い段階で、これらのデマンドソースの数を増やしていく予定です。
  • オープンソースアダプタとパブリック SDK API:アプリデベロッパーのみなさまとそのニーズが、私たちの取り組みの軸です。AppLovin は、アプリデベロッパーがより柔軟にカスタマイズ、テスト、トラブルシューティング、測定を行えるような機能の構築を目指しています。この機能は、2022年第1四半期初めには提供開始の見通しです。
  • 高度なレポート:レポーティング機能では、A/Bテストを可能にするリアルタイムの収益化データ、ウォーターフォールの最適化やアラートのためのレイテンシー・モニタリング、オークションに参加しているプログラマティックバイヤーの透明性を提供する追加レポートなどが表示されます。これらの拡張的なレポート機能は、2022年第1四半期初めに提供開始の予定です。
  • ブランド・セーフティ:みなさまのブランドを守ることの重要性を念頭に、競合する、あるいは問題があるかもしれない広告主をモニターする高度な管理機能を通じ、優れたユーザー体験を提供します。現行の Ad Review ツールは、デマンドパートナーを対象に、ユーザーが目にする広告についての透明性を確保する仕組みとなっています。2021年第4四半期には、広告ジャーニーを含む拡張された機能が提供開始の見通しです。

買収取引の完了次第、AppLovin のチームは MoPub のコマーシャルチームおよびテクニカルサポートチームと協力し、お客さまのビジネスを MoPub から MAX に移行します。この移行が円滑に行われ、30~60日以内に完了するよう、サポートいたします。取引完了から90日後に MoPub としてのサービスが終了するまでに、みなさまのユーザーがアップデートを行う時間を確保することがいかに重要であるかを理解したうえで、こうしたサポートに取り組みます。みなさまが柔軟に利用できるより多くのツールを提供できるようになり、この総合的なユニファイドプラットフォームがみなさまにとって短期的な利益だけでなく、ビジネスの長期的な成功を支援する強力な基盤となるはずです。

MoPub のコマーシャルチームの多くが AppLovin に加わることから、これまでの数年間みなさまが密接に関わってこられた専門家チームが継続することとなるはずです。お客さまの移行が完了すれば、AppDiscovery ソリューションを活用して収益性のある新規ユーザー獲得を実現し、アプリの成長を弊社がお手伝いすることができるようになります。MAX のご利用のパブリッシャーのみなさまは、マネタイズとユーザー獲得の組み合わせにより、足元の市場でより高い成長を実現しています。みなさまにも、同様にビジネス成長を実現するオプションをご提供できるはずです。

今回の統合により、MAX と MoPub が描くビジョンが次のステップへと動きます。私たちは、みなさまとの今後を非常に楽しみにしております。みなさまのビジネスが現在そして将来にも成長し続けることを支援するため全力を尽くします。

 

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