ゲーム, モバイルアプリ成長

#デベロッパーさんに直撃 Word Connect を全米トップ3入りさせた中国デベロッパーの Zenjoy さんに聞く

Rina Takagi
9月 28, 2018

より多くの方にアプリのマネタイズのコツや成功事例について知ってもらえるよう、デベロッパーのみなさんの声をうかがうシリーズ #デベロッパーさんに直撃 をAppLovinブログで展開しています!(過去の記事はこちらをご覧ください)

今回は、中国のゲームデベロッパー「Zenjoy」でマネタイズを担当している Yang Zhe 氏から、Word Connect を App Store と Google Play でダウンロード数トップ3に入るまでに成功させた収益化戦略についてお話しを伺いました。2010年に北京で設立された Zenjoy は、米国、ドイツ、日本、韓国、インドと、世界に拠点を広げて成長し続けています。Word Connect は大ヒットを収め、ドイツやフランス、イタリア、ポルトガル、ブラジル、スペインの App Store のワードゲーム・カテゴリーで1位を獲得しています。

 

カジュアルゲーム、ワードゲームを作ろうと思ったのはなぜですか?ヒットの理由は何でしょうか?

Zenjoy では研究・開発(R&D)に力を注いで、重点的に投資しています。そしてプロダクト第一でやっています。コンスタントなバージョンアップでプロダクトのクオリティを改善していくことでのみ、市場で成功できると考えています。カジュアルゲーム、ワードゲームの分野での大きな成功は、R&D に注力していることによる恩恵が大きいと思います。

 

注:2017年第三四半期、Word Connect はモバイルゲーム全体のダウンロード数で米国第3位にランク入り。App Store では第3位、Google Playでは第4位にランキングし、中国系アプリの中でダウンロード数で上位に躍り出た唯一のゲームです。

 

Word Connect は主に米国や欧州、日本などの大きな市場でプロモーションされています。こうした市場をターゲットにした理由と、これらの市場ならではのチャンスまたはチャレンジを教えていただけますか?

弊社には、さまざまな市場でのそれぞれのプロダクトの可能性を予測・分析する、データに基づくパフォーマンス評価システムがあります。また、さまざまな主要市場での経験が豊富にあり、それに基づいてプロダクトの競争力を担保できるような調整をすることができます。米国や欧州、日本以外にも、弊社のパフォーマンス評価システムのお蔭で新興国市場でもかなりの足固めができています。新興国市場でのゲームのリリースは常にチャレンジがつきものですが、弊社の強力なブランド力が将来のプロダクトリリースの一助になっています。

 

海外市場でゲームをリリースする際、ローカライズで気を付けていることはありますか?

弊社の場合はすでに豊富なローカライズ経験を持つチームでスタートしました。自らの力量を理解して、リサーチに基づいて主要市場を決め、最も成功の可能性が高いと考えられる国向けのローカライズを優先しました。Word Connect の場合は、新興国市場で同じカテゴリーのゲームがほかに山ほどありましたが、少数派言語でローカライズされたモバイルゲームは Word Connect だけでした。これが成功につながりました。主要市場での経験が豊富なチームメンバーのお陰です。

 

 

Word Connectが成功した理由は何だとお考えですか?

Word Connect の成功の裏にある取り組みの大部分はあまり目立つものではありません。弊社のR&D のプロセスは地味ですが、長続きするゲームを生み出す支えになっています。成功は偶然ではありません。それぞれの市場を尊重してゲームを組み立て、ほかのプロダクトで学んだ経験を活かすことで、新たなプロダクトとしての収益を生み出します。

カジュアルゲームの収益では広告が莫大な割合を占めていて、弊社もこれまで効果的に広告を実装する方法を蓄積してきました。AppLovin さんのようなプラットフォームと組めば、それぞれのゲームで長期的に安定した収益が確保でき、チームはもっと R&D に集中することができます。特に Zenjoy はユーザー体験の向上にかなり力を注いできました。その点でも、AppLovin さんと密に提携することで、お互いに学び、成長することができています。まさに Win-Win ですよね。

 

カジュアルゲームやワードゲームをプロモーションする場合、最も効果的な広告はどのようなタイプと考えますか?

Word Connect のようなカジュアルゲームは、クリエイティブの作成に力を入れることが大切です。プロダクトのコアとなる部分を反映したゲームプレイを見せたい場合、すぐにユーザーの興味を引けるのはプレイアブル広告です。広告の最適化に豊富なリソースを注ぎつつ、自社ゲームの長期的な運用は高頻度のサイクルでアップデートし続けています。リアルタイムでデータを共有して透明性を保つには、弊社の運用チームと AppLovin の担当者の方との密なコミュニケーションが不可欠です。それぞれが、Zenjoy のゲームが世界市場で長期的な成功を収めるのに何が必要なのかを理解しています。

 

クッキングのカテゴリーでゲームを作り始めているとお聞きしました。そうした動きの背景と、今後の Zenjoy の展望をお聞かせください。

Zenjoy の軸は、データと市場のフィードバックに常に耳を傾けるということです。やみくもに市場のトレンドを追いかけるのではなく、R&D に軸足を置くことで自社プロダクトの成功率を高めてきました。実際には、内部のチェックにパスできずに消えていったゲームがたくさんあります。基準を満たせなければためらわずにプロダクションを中止します。こうして弊社は、現在の市場で競争力を保っています。

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