8月 2, 2023
AppLovin は先日、ベトナム・ハノイ で「Amplify」を開催しました。このイベントは、1) コロナ禍以来初の対面型 Amplify であったこと、2) 世界有数のパブリッシャーや業界リーダーが参加し、モバイル広告メディエーション、広告、ユーザー獲得、マーケティングの過去、現在、そして特に将来についてセッションや対話が行われたという点で特別なイベントとなりました。
今回のイベントは「Amplify Vietnam – The Future of Mobile: Drive Your Growth（モバイルの将来：アプリマーケティングで成長を加速）」というテーマで開催され、さまざまなセッションでモバイルアプリビジネスの過去と現在が取り上げられました。その中で最も注目されたのが、モバイルの今後の展望と、AppLovin がモバイルの未来をどう形作るかです。
では早速、Amplify Vietnam 2022の様子を詳しく見ていきましょう。
General Manager of Adtech の Idil Canal は、イベントの冒頭で、この新たなパラダイムに向かって前進するうえで、透明性、直接性、対話のオープンさがビジネスの構築方法を形作り、それをサポートすることになるだろう、と述べました。AppLovin はここ数年、MoPub の買収、SafeDK の買収および統合などを経て着実に成長を続けています。私たちは、すべてのユーザーをこの流れに巻き込み、共にビジネスを成長させたいと考えています。
Idil はスピーチの最後を、「アプリデベロッパーは私たちのビジネスの中核をなす存在である」という言葉で締めくくりました。歴史上、景気後退期には大きな成功を収めた企業が生まれてきました。私たちは今後も引き続きイノベーションとアクションの実行に取り組み、お客様を中心に据えたビジネスを展開していきます。
モバイル業界は常に変化しており、デベロッパーは持続的な成長を可能にするソリューションを求めています。Head of APAC, Business Developmentである Boram Ku は 業界の最新トレンドと、AppLovin の360度成長ソリューションが、デベロッパーの収益向上と時間短縮にどのように貢献しているかについて話しました。
この数年間はパンデミックで厳しい時期でしたが、2022年も楽ではありませんでした。メディアからは株価の暴落、景気後退の予測など、次から次へと悪いニュースが見られます。モバイル業界では、ユーザー数は安定している一方で、パンデミック以降の景気後退は CPM に影響を与えています。こうした長期的な停滞傾向にどう対処すればいいのでしょうか？その答えはより良い収益化を構築することだと Boram は語りました。アプリの収益性を高めるには、私たちのコントロール下にあるものを改善する必要があります。収益化において改善できるポイントをいくつかご紹介します。
主要指標の最適化 ー 広告視聴率と IMPDAU という2つの指標に改善の余地があるアプリを、ポートフォリオの中から特定することが重要です。これらの指標を最適化することによって、広告収益を向上することができます。
新しい広告フォーマットの導入 ー AppOpenAds のような新しい広告フォーマットを導入することによって、多様なデマンドソースの競争が激化し、収益を最大化することができます。
デマンドソースを多様化 ー eCPMを伸ばすには、MAX と ALX など異なるバーティカルからの様々なデマンドを加えることが鍵となります。
今回の Amplifyでは、Sparklabs の 3D Design Manager、Rudy Baez が広告クリエイティブ市場がどのように進化し、新しいユーザートレンドに追随しているかについて話しました。また、ユーザー行動に基づいた広告クリエイティブへの全体的なアプローチについても触れました。そして、プライバシーが制限された新たな世界では、市場トレンドに基づいた関連性のあるマーケティングがより重要であるという結論に至りました。
さらに、話題は 2D 広告と 3D 広告の比較に移り、それぞれの仕組みと、その効果はコンセプトの構築方法に大きく左右されるということが話されました。ユーザーの心に響くコンセプトやテクニックの例として、タイマー、メーター、ハート、爆弾、ノルマの達成など、ユーザーの向上心を刺激したり緊急性を強調したりする要素が挙げられています。プレイアブル広告はここでも注目のトピックで、プレイアブル広告の時間をテストし、ユーザーとつながるのに最適な再生時間を特定するというアドバイスが紹介されました。また、ユーザーは特定の体験に慣れてしまっているという指摘もあり、ユーザーが期待する体験と、それを良い意味で裏切る体験の両方をテストするなら今が絶好のチャンスであると言えます。
そのうえ、広告を邪魔だと感じているユーザーのエンゲージメントを高めるために、広告のストーリー性を重視するというヒントも共有されました。簡潔かつ説得力のあるストーリーは効果的で、広告のエンゲージメントに大きな違いをもたらす可能性があります。また、アプリのすべてを改善しようとするのではなく、ゲームの1〜2つの重要なポイントに焦点を当てて、ストーリーをよりわかりやすくすると同時に充実させることが重要です。さらに、インフルエンサー主導の動画やソーシャルメディア型広告など、ソーシャルな要素を取り入れて、ユーザーがアプリ内で親しみを感じられるような工夫をする必要があります。
AppLovin Vice President of International Business Development の Daniel Tchernahovsky と、Tripledot Studios CMO の Mark Beck の共同セッションでは、Tripdot Studios が、AppLovin とのパートナーシップの進化と現在どのように AppLovin ソリューションを活用しているかが取り上げられました。
私たちにとって、AppLovin のトラフィックの質は当初から非常に高く、特に長期的なリテンションがあると Mark は述べました。最初に AppLovin とパートナーシップを組んだ時は CPI キャンペーンから始め、その後 CPA、そして ROAS キャンペーンを実施してきました。
Tripledots にとって、ターゲット ROAS が最も便利であると Mark は話しました。なぜならアルゴリズムに任せることで、クリエイティブなど他の分野に集中することができるからです。マーケティングの目標は主に CPI と LTVを最大化することなので、できるだけ多くのチャネル、ソース、キャンペーンタイプ、クリエイティブをテストすることが非常に重要です。
AppLovin General Manager of New Initiatives の Rafael Vivas は、収益化の将来について話しました。1999年〜2016年の過去20年間あまりで、主流は静止画のモバイル広告からプレイアブルモバイル広告へと移り変わり、イノベーションは止まることを知りません。そして今、NFTによるモバイルの収益化という新たな領域があります。今年、モバイル業界の広告支出額は1,200億ドルに上りました。NFTが成長するにつれ、支出額はさらに増加するでしょう。
AppLovin は、自社のゲーム部門である Lion Studios が提供する『マッチ3D』でNFTの収益化をテストし、45歳のオーディエンス100万人以上（主に女性）で構成される複数のセグメントがそれぞれどのような反応を示すかを調査しました（具体的には、ユーザーがNFTバッジを獲得できる LiveOps のイベントを実施）。このバッジにはゲーム内で、「プロ」のステータスを示すバッジがもらえることと、レベルクリア時に、通常動画リワード広告で得られるリワードと同じものを、広告を見ることなく獲得ことができるという2つの価値があります。また、ゲーム外でも、バッジをAppLovinに売り戻したり、マーケットプレイスの Vessel で任意の価格で販売したりすることが可能でした。
そして、素晴らしいテスト結果が得られたのです。
● バッジ自体が市場価格より高く売られるようになりました。
● すでに高い人気を誇っていた『マッチ3D』は、すぐにARPDAUが大幅に上昇し、エンゲージメントが高まり、アプリ滞在時間が伸びました。
ゲームのプレイヤーコミュニティはNFTを受け入れました。この結果は、NFTはユーザーに楽しい体験を提供しつつゲームを収益化できる正当な手段だということを示しています。NFTがマーケティングに効果的であることがわかった今、試さない手はありません。
今回の Amplify Vietnam で特に有意義だったのは、AppLovin の対面型イベントにおなじみの関係者が再び集まるとともに、新たな参加者を迎えることができた点です。役立つ情報満載のセッションを始め、和やかな雰囲気の会話、美味しい食事など、充実した内容で、モバイルアプリビジネス全体の将来を見据えたこのイベントは大成功に終わりました。
この場を借りて、ご参加いただいたすべての皆様、そしてゲスト登壇者の方々にお礼を申し上げます。次回、そしてその先にわたり、世界中で Amplify イベントを開催できることを楽しみにしています。今回ご参加いただけなかった方は、ぜひ次回のご参加をご検討ください。
今すぐAppLovinのソリューションを活用しましょう！
