モバイルのアプリ内課金(IAP)は、アプリを素早くマネタイズし、収益を生み出すためのシンプルかつ実績のある手法です。しかし、ユーザー獲得戦略で ROAS をターゲットにする場合など、IAP 戦略では次の点を考慮する必要があります。
追加ライフや機能の有効化など、課金対象にかかわらず、オートメーションと機械学習を用いた AppDiscovery は ROAS(広告費用対効果)目標の設定に役立ちます。これにより、IAP ROAS 目標を効率的に達成することができます。
IAP(アプリ内購入)は、ユーザーに新しいコンテンツを提供するためのオプションのアプリアドオンです。ゲームでは通常、ユーザーに追加ライフ、より多くのインベントリスペースやアイテムなどを与えるのに使用されます。
IAP の ROAS キャンペーンを実施する前に、ユーザーのエンゲージメントを高め、アプリを継続的に利用してもらうようにしましょう。
継続率の計算は簡単です(アクティブユーザー数 ÷ コホート内のインストール数)。ユーザーを維持するよりも新規ユーザーを獲得する方が簡単な場合もありますが、ユーザーに定着してもらえなければ後のアプリ内課金につなげることはできません。
ヒント
競合となる人気のゲームやアプリをいくつかプレイして、自社のアプリや IAP 戦略で使える共通のデザインパターン、メカニクス、ゲームプレイの要素を特定しましょう。
これをもとに、ユーザーがアプリを起動するたびにどのようにユーザーのエンゲージメントを高められるかを考えます。リワードを付与するタイミングが早すぎると意味がありません。また、遅すぎてもユーザーがアプリを離脱してしまう可能性があります。この2つのバランスをとるのは難しく、効果的な施策を見極めるには A/B テストをするしかありません。
IAP 戦略を理解して改善するには、次の主要な指標を計測することが重要です。
AppDiscovery の IAP ROAS キャンペーンと Ad ROAS キャンペーンの違いは何でしょうか?IAP ROAS は広告収益ではなくアプリ内課金に対して最適化を行い、インストールだけでなく購入者に対してもキャンペーンを最適化します。一方、Ad ROAS キャンペーンは、広告収益のデータを使用します。また、Ad ROAS キャンペーンは、パブリッシャーが MAX を使用している場合にのみ活用可能であることを念頭に置いておきましょう。
IAP ROAS キャンペーンを実施する前に、自社のアプリとそのオーディエンス、そしてエンゲージメントを効果的に高める方法をしっかりと理解しておく必要があります。ここまで来れば、IAP ROAS キャンペーン戦略を検討する準備ができたと言えるでしょう。
以下に、IAP ROAS キャンペーンを活用してマーケティングを成功させたパートナーの例を紹介します。
基本的な IAP ROASキャンペーンは、0日目または7日目のキャンペーンとして実施されます。
先述のとおり、IAP ROAS キャンペーンに万能な方程式はなく、現実的な目標はアプリのタイプとキャンペーンのタイプ(0日目か7日目か)によって大きく異なります。例えば、7日目のキャンペーンで IAP ROAS が10%程度になるアプリもあれば、それをはるかに上回ったり下回ったりするアプリもあります。さらに、特定のタイプのゲームでは、より高い IAP ROAS を素早く達成できるかもしれませんが、その分継続率が低くなる場合が多くあります。
また、デベロッパーがどのように投資を回収できるかも考えなければなりません。例えば、平均的な離脱率はどのくらいでしょうか?ユーザーは180日、あるいは1年など、ターゲットの日数をプレイしてくれるでしょうか?その場合の予想顧客生涯価値(LTV)は? — こういった点を考えることで、収益性の高い CPI と、7日目/30日目/X日目のROASのターゲットをより深く理解することができます。
つまり、重要なのはアプリのジャンルやオーディエンスに応じて現実的な戦略を立てることです。それには、IAP ROAS キャンペーンを実施する前に、アプリとキャンペーンについてよく知っておかなければなりません。自社製品が市場でどのような位置付けにあるのかを理解し、競合の状況を把握している(他の広告プラットフォームで人気のアプリなど) デベロッパーにとって、通常 IAP ROAS キャンペーンが最も適しているのはこのためです。
IAP 戦略についてしっかり理解すれば、AppDiscovery の IAP ROAS キャンペーンは、 IAP ROAS ターゲットを管理し、パフォーマンスを向上させ、目標を達成するための効率的かつ効果的なツールとなり得ます。